ロボットを動かす授業が終わり、机には組み立て途中の機体と講師のメモが残っています。次回は条件分岐に進む生徒もいれば、センサーの値を確かめ直す生徒もいます。体験会の準備と、欠席分の振替確認も並行して進めたいところです。
「動いたところまでは覚えているけれど、どのヒントを出したか記録が追いつかない」
冒頭は特定の教室の事例ではなく、想定される一場面です。この記事では、Claude Codeをプログラミング教室の業務に使う7つの案を紹介します。教材準備や進捗管理の依頼文、導入手順、費用、生徒情報と作品を守る確認点までまとめました。講師が教材アプリを試作する使い方も扱います。
- 最初は自作課題の整理や練習用の進捗表など、講師が正誤を確かめられる仕事を選びます。
- Claude Codeには確認用ファイルを作らせ、原本の更新や保護者への送信は人が行います。
- 教材の難易度、生徒の理解度、作品の公開、ロボットの安全は講師と教室責任者が判断します。
株式会社AI-LEAP 代表取締役
田島 一樹
雑貨ブランド(D2C)と陶磁器メーカーの開発・集客を支援|大手人材サービス企業のエンジニア向けAI研修を担当
顧客管理などの業務アプリを、初回の打ち合わせから動く画面で設計し、現場の使い方に合わせて仕上げる進め方が強み。Instagram・公式LINEの運用を売上データとつなぐ集客支援も行う。自社の顧客管理・日程調整の仕組みもAIで内製し、毎日使っている。
Claude Codeとは?プログラミング教室で使う入口
Claude Codeは、Anthropicが提供するプログラムづくりの支援ツールです。文章で目的を伝え、ファイルを読む、編集する、処理を実行するといった作業を進められます。教室の帳票を整理する処理や、小さな教材アプリの試作に当てはめることができます。出典Claude Code公式概要
活用を検討する際は、整理したいファイル、必要な出力、人が確認する項目を先に決めましょう。課題カードの下書きや進捗確認表など、授業前に講師が見直せる形で受け取る案を紹介します。
Claude Codeは教室管理システムそのものではありません。既製システムを使い続けながら、手元のExcelとのつなぎ目にある確認表や照合作業を作ります。LINEや申込フォームとの接続には別途設計が必要です。
プログラミング教室のAI活用は、情報が散らばる3か所から
1.課題ファイルと、講師が伝えたヒントが離れている
2.作品の保存場所と、授業中の進捗記録が離れている
3.申込・振替の希望と、使える機材の情報が離れている

Claude Codeをプログラミング教室の仕事に活用する7つの方法

以下は機能を教室の仕事に当てはめた活用案で、導入実績や成果を示すものではありません。依頼文とファイル名も練習用の例です。実データを扱う契約や管理体制が整うまでは、実在の生徒に結び付かない練習データを使ってください。
| 活用する仕事 | 最初に受け取る成果物 | 人が確認する点 |
|---|---|---|
| 難易度別の教材準備 | 課題カードとヒントの案 | 既習範囲、動作、素材の権利 |
| 生徒ごとの制作進捗管理 | 作品番号付きの進捗確認表 | 実際の操作と講師の支援内容 |
| 体験会の申込整理 | 受付状況と機材の確認表 | 変更履歴、枠、機材の準備 |
| 欠席後の振替管理 | 振替候補と条件の不足一覧 | 期限、講師、機材、確定状況 |
| 保護者への成果報告 | 制作過程を伝える文案 | 観察事実、表現、宛先 |
| 作品・教材の利用確認 | 許諾記録の不足一覧 | 利用範囲、第三者素材、公開可否 |
| 教材アプリの試作 | 命令の動きを確かめる試作品 | 教材内容、動作、安全、利用条件 |
※効果は事業者により異なり、成果を保証するものではありません。
依頼文にある「送信しない」は、保護者への連絡や外部サービスへの追加送信を行わないという作業指示です。Claude Code自体がAIへ問い合わせる際の通信を止める意味ではありません。
1.教材準備にAIを使い、同じ題材を難易度別に分ける
注意点
講師が実際に動かし、指定した命令で解けるか確認します。長いコードだから難しいとは限りません。市販教材を丸ごと渡して作り替える前に許諾を確認してください。営利目的で設置された教育機関は、著作権法第35条の授業目的の例外から除外されています。出典著作権法
2.制作進捗を、作品番号と講師の支援内容で整理する
注意点
保存日時だけで授業日や完成日を決めないようにします。見本を写して動いた場合と、自分で不具合を見つけた場合を同じ評価にしません。講師が本人の説明や操作を見て、次の課題を選びます。
3.体験会の申込を、コースと必要機材まで一覧にする
注意点
兄弟姉妹の申込を同じ連絡先という理由でまとめません。体験会への問い合わせ受付と、有料受講の契約申込みも区別します。有料申込画面を作るなら、料金や取消条件などの表示は人が契約内容と照合してください。出典消費者庁・通信販売
4.振替管理で、空席・講師・ロボット教材を照合する
注意点
機材表に空きがあっても、現物の状態や準備状況は人が確認します。期限の延長や特別対応、追加料金の有無をAIに決めさせません。保護者との合意を確認した担当者が、既存の予定表へ登録します。
5.保護者への成果報告を、完成品より制作過程から下書きする
注意点
試したことと身に付いたことを混同しません。AIが補った感想や生徒の発言は掲載しないでください。講師が内容を直し、送信前に生徒番号と宛先を照合します。作品画像を添付する場合も、別の生徒の名前や素材が写っていないか確認します。
6.作品を教材や発表に使う前に、許諾記録の不足を拾う
注意点
著作物に当たるコードや画像は、教室で作ったという理由だけで教室のものにはなりません。生徒側の同意があっても、第三者の画像や音源まで使えるとは限りません。素材の利用条件、契約、許諾内容を人が確認し、公開を決めます。出典著作権法
7.講師が教材アプリを試作し、命令の動きを見せる
注意点
成人講師が教材を作ることと、子どもがClaudeを操作することは別です。個人向け規約は最低年齢を18歳以上、または居住地で同意に必要な最低年齢のうち高い方としています。アカウントの共有も禁止しています。講師のアカウントを生徒に貸さないでください。出典Anthropic個人向け利用規約
プログラミング教室がClaude Codeを始める4ステップ
ステップ1.成人の担当講師と、練習する仕事を決める
最初は自作課題の一覧か、架空の制作進捗表に絞ります。作業する人、結果を確認する人、使う契約とデータ設定を決めてください。生徒情報の入力可否は、担当者個人に任せず教室の運用ルールとして定めます。

ステップ2.公式の命令でインストールする
ターミナルは、文字でパソコンに操作を伝える画面です。文字で操作するCLI版は、macOS 13.0以降、Windows 10 1809以降などに対応します。メモリ4GB以上、x64またはARM64のCPU、インターネット接続が必要です。教室のパソコンへの導入ルールも確認します。出典公式セットアップ
WindowsではPowerShellを開き、次を実行します。
Macではターミナルを開き、次を実行します。
どちらも公式配布元から導入処理を取得し、実行する命令です。完了後は新しいターミナルを開き、次でバージョン番号が出るか確認してください。
ステップ3.練習フォルダで、列と記録の対応を確認する
練習用フォルダを「programming-kyoshitsu-ai-test」という名前で作り、練習用の進捗表を入れます。原本と生徒番号の対応表は入れません。次の引用符内を練習フォルダの保存場所を示すフルパスに置き換え、順に実行します。cdは作業場所を移す命令です。
Manualモードで起動し、案内に従って認証します。公式手順にはブラウザでの認証が含まれます。信頼する対象が練習フォルダか確認し、起動後に「/permissions」で許可設定を確認してください。読み取りなど、毎回の承認なしに動く操作もあります。出典コマンド一覧・権限設定
ステップ4.次の授業準備でも試し、直した点を残す
次回も同じ形式で試し、準備・確認の手間と修正内容を記録します。処理時間だけでなく、作業全体で評価してください。
Claude Codeの費用は月額料金と利用上限を分けて考える
APIは、プログラムからAIを呼び出す接続方法です。下表は2026-10-13に確認した公式の米ドル表示です。適用される税は別です。日本円の請求額は断定せず、契約時の料金と税の表示を確認してください。出典公式料金表
| プラン・方法 | 公式表示 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| Pro | 月払い20米ドル。年間契約は月額表示17米ドル、年額前払い200米ドル | Claude Codeを含む。年額は200米ドルで確認 |
| Max 5x/20x | 月額100米ドル/200米ドル | Claude Codeを含む。利用上限あり |
| Team Standard | 年払い20米ドル/席/月、月払い25米ドル/席/月 | Claude Codeを含む。Teamは2〜150人向け |
| Team Premium | 年払い100米ドル/席/月、月払い125米ドル/席/月 | Standardとの混在が可能 |
| Enterprise | 年払い20米ドル/席/月に、API料金に基づく使用料を加算 | 席料金だけで使い放題ではない |
| API経由 | モデルや入出力量などに応じた従量課金 | 月額契約とは別の課金体系 |
Pro・Maxは、チャットとClaude Codeで利用枠を共有します。有料でも無制限ではありません。授業案の相談と教材アプリ制作を同じ契約で行うなら、両方の利用を見て判断します。追加利用やAPIの請求を有効にする前に、教室内で予算と管理者を決めましょう。出典利用上限と請求
公的支援には「デジタル化・AI導入補助金2026(通常枠)」があります。事業者要件と申請要件、ITツールの登録・対象要件の確認が必要です。Claude Code利用料が対象になるかは確認できず、利用を考える場合は窓口に確認してください。出典通常枠・対象者・ITツール登録
社内で検討するときは、7つの活用例と公開事例を1冊にまとめた無料資料もお使いください。
生徒の情報と元データを守る5つの確認
1.学習利用・保存・送信をそれぞれ確認する
Pro・Maxなど個人向けでは、モデル改善への利用設定が有効ならClaude Codeの利用データも学習対象になります。Team・Enterprise・APIなど商用条件では、顧客が提供を選択した場合を除き、入力したコードや文章を生成モデルの学習に使わない方針です。
ただし、学習利用と保存は別です。手元で動かしていてもAIとの通信があり、端末にも会話記録が残ります。個人向け規約には、フィードバックや安全審査に関する学習利用の例外もあります。学習設定だけで入力可否を決めないでください。出典データ利用方針・個人向け規約
2.番号に置き換えた後も、入力項目を減らす
氏名を生徒番号に置き換えても、他の情報と容易に照合できれば個人情報に当たります。作品のファイル名、画面内の署名、自由記述にも目を通してください。申込整理に不要な学校名や家庭の事情を同じ表に集めないようにします。
個人情報保護委員会は、入力が利用目的に必要な範囲か、提供事業者が機械学習に利用しないかなどの確認を求めています。入力する目的、契約、実際の取扱いを教室側で確認します。出典生成AIへの注意喚起・個人情報保護法
3.授業メモの配慮事項を、そのまま渡さない
保護者面談などの記録に、病歴や発達障害の診断情報が含まれる場合は、要配慮個人情報に当たり得ます。これは特に慎重な取扱いが必要な情報です。通常の進捗や作品を一律にそう呼ぶものではありません。
教材準備や進捗整理に不要な診断情報は入力から外してください。AIに、制作の遅れから障害や病名を推定させる運用もしません。出典個人情報保護法施行令・個人情報保護委員会・通則編
4.作業権限と、原本・コピー・出力先を分ける
元の進捗台帳は保管し、作業用コピーと確認結果を分けます。練習フォルダを作っただけで、パソコン全体から技術的に隔離されるわけではありません。既存の許可設定を確認し、編集や実行を承認する際は対象と内容を読んでください。
「元データを変えない」という依頼と、操作権限の設定を組み合わせます。意味が分からない操作は承認せず、管理担当者に確認します。出典公式セキュリティ資料
5.照合する人と、保存・送信の担当を決める
進捗表なら入出力の行数、作品番号、授業日、未照合の記録を確かめます。振替なら欠席回との対応、報告文なら根拠のメモを確認します。
利用できるアカウント、閲覧する講師、保存先、削除時期、最終送信者を決めます。作業コピーや会話記録も管理対象です。保護者への送信や公開用サイトへの掲載は、内容と宛先を人が確認した後に行います。

教材・安全・公開・契約の最終判断は人に残す
AIに任せる範囲は、決めた条件で整理し、人が確かめられるものにします。プログラミング教室では、次の判断を講師と教室責任者に残してください。
- 課題の難易度と理解度:動く作品だけを見て習得済みにせず、本人の説明や試行錯誤を講師が確認します。
- ロボットや教材アプリの安全:画面上の想定だけで判断せず、実機の動き、使用環境、操作手順を人が確認します。
- 作品の公開と成果の表示:許諾範囲、素材の権利、氏名や写真、学習効果の表現を人が確認します。
- 受講契約とお金:受講料、教材・ロボット代、振替や解約条件、請求金額は責任者が確定します。
消費者庁は、いわゆるパソコン教室について、期間が2月を超え、金額が5万円を超えるものを特定継続的役務提供の規制対象として説明しています。入学金や教材費、関連商品の販売なども契約総額に含まれます。プログラミング教室やロボット教室という名称だけで該当性を決めず、実際の教授内容と契約を人が確認してください。出典消費者庁・特定継続的役務提供
体験会の告知でも、作品が完成したことから一般的な学習効果を断定しません。成果や料金の表示は、根拠と適用条件を人が確認します。出典消費者庁・表示規制の概要

公開事例から見える、教室運営を整理する着眼点
今回の調査では、子ども向けプログラミング教室・ロボット教室でClaude Codeを使い、ここで挙げた業務の効果まで公表した一次事例は見つかりませんでした。次の事例は既存サービスによるデジタル化であり、Claude Codeや生成AIの導入事例ではありません。
iTeen:保護者連絡と指導報告をまとめる
Comiru公式のiTeen導入インタビューでは、LINE・メール・手紙などに分かれていた保護者連絡の一元管理を紹介しています。指導報告書や座席管理などの機能も掲載されています。FC各教室の導入判断は各教室に任せているという説明です。出典Comiru公式・iTeen導入事例
LITALICOワンダー:授業をオンラインでも提供する
LITALICOは2020年4月23日の発表で、プログラミングやロボット製作を学ぶLITALICOワンダーのオンラインサービスを、同月25日から開始すると案内しました。自宅から参加できる授業形態の事例です。現在のコースや料金を示す情報ではありません。出典LITALICO公式発表
プログラミング教室のAI活用でよくある質問
最初の一歩は、自作課題か練習用の進捗表から
Claude Codeをプログラミング教室で試すなら、講師が内容を確認できる自作課題か、架空の制作進捗表を用意しましょう。課題番号とヒントの対応、作品番号と授業メモの対応を整理するところから始められます。
出力を授業に使う前に、教材の動作、記録の根拠、情報の扱いを人が確認します。続けるかどうかは、準備と見直しを含めた手間で判断してください。効果は事業者により異なり、成果を保証するものではありません。
株式会社AI-LEAPの本記事で紹介した活用案を参考に、まずは自教室で試す仕事と確認担当者を決めてください。
AI-LEAP
プログラミング教室でのAI活用を、
動く画面から一緒につくります
AI-LEAPは、顧客管理・日程調整などの社内ツールもClaude Codeで内製し、毎日使っています。お客様への開発も同じ進め方で、先に動く画面をお見せしてから要件を詰めます。
効果は企業により異なり、成果を保証するものではありません。実績の詳細は実績・導入事例、支援内容はサービス一覧をご覧ください。
参考資料
本文の仕様・料金・法令・公開事例に使用した一次情報です。
- Anthropic:Claude Code概要(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:公式料金表(確認日:2026-10-13)
- Claude Help Center:Pro・MaxでのClaude Code利用(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:セットアップ・動作条件(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:ターミナル初心者向け手順(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:コマンド一覧(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:権限設定(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:セキュリティ(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:データ利用方針(確認日:2026-10-13)
- Anthropic:個人向け利用規約(確認日:2026-10-13)
- 消費者庁:特定継続的役務提供(確認日:2026-10-13)
- 消費者庁:通信販売(確認日:2026-10-13)
- 消費者庁:表示規制の概要(確認日:2026-10-13)
- e-Gov法令検索:著作権法(確認日:2026-10-13)
- 個人情報保護委員会:生成AIサービスへの注意喚起(確認日:2026-10-13)
- e-Gov法令検索:個人情報保護法(確認日:2026-10-13)
- e-Gov法令検索:個人情報保護法施行令(確認日:2026-10-13)
- 個人情報保護委員会:通則編(確認日:2026-10-13)
- Comiru:iTeen導入事例(確認日:2026-10-13)
- LITALICO:ワンダーオンライン開始の発表(確認日:2026-10-13)
- デジタル化・AI導入補助金2026:通常枠(確認日:2026-10-13)
- 同補助金:申請の対象となる方(確認日:2026-10-13)
- 同補助金:ITツールの登録申請(確認日:2026-10-13)




