学童のAI活用ガイド【2026年版】|おたより・連絡文の例文と入力NG表

学童のAI活用ガイド【2026年版】|おたより・連絡文の例文と入力NG表

学童のAI活用は、おたより・保護者への連絡文・日誌といった「文章の下書き」から始めるのが現実的です。子どもの名前やアレルギーなど個人が分かる情報は入れず、決まった内容だけを渡して下書きをさせ、配る前に人が確認します。この記事では、放課後児童クラブ(学童保育)の運営者・放課後児童支援員に向けて、コピーして使える依頼文と文例、入れてはいけない情報の線引き表、2026年10月時点の制度と公的事例をまとめます。

この記事で分かること

  • AIに任せるのは文章の下書きだけ。育成支援・事故の初動・最終判断は人がやる
  • 依頼文には決まった内容だけを渡す。児童の氏名・病気・家庭の事情は入れない
  • 配る前に、日時・金額・名前・事実を人が確認して承認する
田島 一樹

監修者
株式会社AI-LEAP 代表取締役
田島 一樹

雑貨ブランド(D2C)と陶磁器メーカーの開発・集客を支援|大手人材サービス企業のエンジニア向けAI研修を担当

顧客管理などの業務アプリを、初回の打ち合わせから動く画面で設計し、現場の使い方に合わせて仕上げる進め方が強み。Instagram・公式LINEの運用を売上データとつなぐ集客支援も行う。自社の顧客管理・日程調整の仕組みもAIで内製し、毎日使っている。

学童のおたよりや連絡文でAIを使いたい方へ

こんなお悩みはありませんか?

  • 閉所後におたよりや保護者への連絡文を書く時間が長く、残業になっている
  • 子どもの名前やアレルギーをAIに入れてよいのか分からず、使えずにいる
  • 職員によってAIの使い方がばらばらで、決まりをどう作ればよいか迷う
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こうしたお悩みを社内で整理するときに使える資料を、無料でお配りしています。
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目次

学童のAI活用は文章の下書きに絞る|任せる仕事と人がやる仕事

学童の事務は、子どもが帰った後に集中します。運営指針は、活動の様子をすべての保護者に定期的かつ同時に伝える通信等の発行、日々の記録、保護者や学校との連絡、運営日誌などを運営業務に含めています。出典こども家庭庁「放課後児童クラブ運営指針」

登録児童は令和8年5月1日現在で1,602,037人(速報)、待機児童は14,713人です。クラブ数は令和7年調査で25,928か所でした。年が違う数字なので、並べて読むときは対象年を確認してください。出典こども家庭庁「放課後児童クラブの実施状況」

生成AIは、この周辺業務のうち「文章にする」部分を手伝えます。次の表の左を任せ、右は人がやります。

仕事 AIに任せる(下書き・整理) 人がやる(判断・実施)
おたより・行事案内 確定した予定から構成案と文章を作る 内容・日程・写真の使用・配信先の確認と承認
警報などの一斉連絡 責任者が決めた内容を連絡文に整える 開所・休所・お迎えの判断、保護者への送信
ケガ・事故のお知らせ 対応を決めた後で、文章の型を整える 手当・救急の判断、保護者への連絡、運営主体・市町村への報告、正式な記録
感染症の連絡 決まった対応を読みやすく整理する 保健所等への確認、登所の扱いの決定
苦情への一次返信 受け取ったことと確認予定を落ち着いた文面に整える 事実の確認、責任・補償の判断、返信の送信
業務日誌 個人が分からない業務メモを所定の項目に整える 子どもの様子の観察と記録、評価
活動プログラムの企画 条件を渡して案を複数出す 子どもの意見・年齢・安全・個別の配慮を踏まえた採否

最初の1本:来月のおたよりの下書き

最初に試すなら、個人情報が一切入らないおたよりです。以下は実績ではなく、そのまま使えるテンプレートです。[ ]は自分のクラブの内容に置き換えてください。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:来月のおたよりの下書き】
放課後児童クラブの[月]のおたよりを作ってください。使う材料は、次の予定表だけです。
[行事予定・閉所日・持ち物など、確定した情報を貼る]
構成は「今月の予定」「今月のようす」「お願い」の3つです。「今月のようす」は職員が書くので、空欄のままにしてください。
元の情報を変えないでください。分からない所は推測せず[要確認]と書いてください。送信・公開・登録はしないでください。氏名など個人が分かる情報は使わず、[ ]のままにしてください。

できあがるもの
予定と持ち物を整理した、おたよりの下書きです。出力例は「方法」の1つ目で示します。

学童のAI活用の全体像:文章を整えて、人が確認して配る
無料資料|学童・放課後児童クラブ 生成AI活用 例文・ひな形集
学童・放課後児童クラブ 生成AI活用 例文・ひな形集 表紙

学童(放課後児童クラブ)の事務で手間のかかる文章を、生成AIに下書きさせるときの依頼文と文例を、書き換えて使える形でまとめました。職員向けの利用ルールのひな形と、子どもの個人情報を入れないための早見表、Word版つき。

  • おたより・行事・警報時の一斉連絡・感染症・ケガのお知らせ・苦情への一次返信など保護者連絡の文例
  • 職員向け生成AI利用ルールのひな形と、入れてよい情報・入れない情報の早見表(Word版つき)
  • 運営指針・個人情報保護委員会の注意喚起・ICT化推進事業の要点と、各AIの年齢条件・学習の扱い(確認日つき)

おたより・警報・ケガ・苦情の連絡文を、依頼文と出力例で作る

学童の連絡文・記録・企画を下書きする方法の全体像

以下の依頼文と文例は、実績ではなくテンプレートです。どの依頼文も、最後の数文は共通です。出力は毎回変わるため、毎回人が読んで直してください。

場面 できあがるもの 人が確認する点
1.月のおたより 予定・お願いの下書き 日程、持ち物、「今月のようす」の実際の内容
2.行事・持ち物の案内 案内文の下書き 日時、費用、申込期限
3.警報時の一斉連絡 決定内容を伝える連絡文 開所・休所の決定、お迎えの方法
4.ケガのお知らせ 電話連絡の後に送る文面の型 事実、手当、連絡した時刻
5.感染症の連絡 全体への周知文 登所の扱い、保健所等の指示
6.苦情への一次返信 受領と確認予定を伝える返信 事実関係、責任者の判断
7.業務日誌 項目ごとに整えた日誌 抜け・推測の有無
8.活動プログラム 条件に合う10案 安全・年齢・個別の配慮

※効果は事業者により異なり、成果を保証するものではありません。

1.月のおたよりを下書きする

現場の場面
月末に、翌月の予定をおたよりにまとめる場面です。依頼文は前の章の「最初の1本」を使います。

✉ 返信例文|[月]のおたより([クラブ名])
件名:[月]のおたより([クラブ名])
保護者の皆さま
いつもお世話になっております。[クラブ名]の[月]のおたよりをお届けします。
■今月の予定
・[月日][行事名]([時間])
・閉所日:[月日]
■今月のようす
[職員が実際の様子を書く欄]
■お願い
・お迎えは[時刻]までにお願いします。変更は[連絡方法]で[時刻]までにご連絡ください。
ご不明な点は[電話番号](受付[時間])までお知らせください。

できあがるもの
予定・閉所日・お願いが入ったおたよりです。子どもの様子の欄は空欄のまま残ります。

注意点
「今月のようす」は職員が見たことだけを書きます。AIに子どもの発言や感想を作らせないでください。写真を載せる場合は、掲載の了解を取った範囲に限ります。

2.行事・持ち物の案内を下書きする

現場の場面
遠足や夏休みの行事で、日時・持ち物・申込方法を伝える場面です。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:行事と持ち物の案内】
次の確定情報から、保護者向けの案内文を作ってください。
行事名:[ ]/日時:[ ]/場所:[ ]/対象:[ ]/持ち物:[ ]/参加費:[ ]/申込方法と期限:[ ]
未確定の項目は書かず、[要確認]と書いてください。
元の情報を変えないでください。送信・公開・登録はしないでください。氏名など個人が分かる情報は使わず、[ ]のままにしてください。
✉ 返信例文|[行事名]のご案内と持ち物([月日])
件名:[行事名]のご案内と持ち物([月日])
保護者の皆さま
[月日]に[行事名]を行います。日時は[日時]、場所は[場所]、対象は[対象]です。
持ち物は[持ち物]です。参加費は[金額]、お申し込みは[方法]で[期限]までにお願いします。
雨天の場合は[対応]とします。ご不明な点は[連絡先]までお知らせください。

できあがるもの
日時・持ち物・申込方法が整理された案内文です。

注意点
未確定の参加費や送迎の条件をAIに補わせないでください。金額と期限は人が入れます。

3.警報時の一斉連絡を下書きする

現場の場面
台風や大雪で、開所・休所・お迎えを短時間で伝える場面です。国の運営指針は、災害への対応として連絡体制や保護者との事前の共有を求めています。開所・休所の基準は全国一律ではありません。たとえば彦根市は、午前7時の暴風を含む警報などについて開所・閉所の条件を市として定めています。自分のクラブの規則と所在地の自治体の通知を確認してください。出典:彦根市「非常変災等における放課後児童クラブの非常措置について」

✎ AIへの依頼文
【依頼文:警報時の一斉連絡】
次は、運営責任者が決めた内容です。これを保護者向けの連絡文にしてください。
決定:[開所/休所/[時刻]で閉所]/対象:[ ]/お迎え:[時刻・場所・方法]/次の連絡:[時刻・方法]
決定にない内容(「安全です」「まもなく解除されます」など)は足さないでください。
元の情報を変えないでください。分からない所は[要確認]と書いてください。送信・公開・登録はしないでください。
✉ 返信例文|【重要】[月日]の開所について([警報の名称])
件名:【重要】[月日]の開所について([警報の名称])
保護者の皆さま
[運営責任者]が、[時刻]時点の[警報・気象情報]を受けて、次のとおり決定しました。
決定:[決定内容]/対象:[対象]/お迎え:[時刻・場所・方法]
状況が変わった場合は、[時刻]までに[連絡方法]でお知らせします。

できあがるもの
決定内容・対象・お迎え・次の連絡の時刻が並んだ連絡文です。

注意点
開所・休所を決めるのはAIではなく運営責任者です。AIには決まった内容だけを渡し、決定にない文を足させないでください。

4.ケガのお知らせは、人が動いた後に整える

現場の場面
ケガが起きた後に、保護者へ状況をまとめて送る場面です。運営指針は、事故が起きたときの適切な処置、保護者への速やかな連絡、運営主体・市町村への報告を求めています。設備運営基準第21条も、事故時の市町村・保護者等への速やかな連絡を定めています。順番は、手当、保護者への電話連絡、運営責任者への報告です。AIで文章を整えるのは、最後の段階だけです。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:ケガのお知らせの型(対応を決めた後)】
保護者への電話連絡を終えた後に送る、お知らせ文の型を作ってください。
名前・日時・場所・事実の欄は[ ]のままにしてください。「軽いケガです」「心配ありません」など、事実にない評価は書かないでください。
元の情報を変えないでください。分からない所は[要確認]と書いてください。送信・公開・登録はしないでください。
✉ 返信例文|本日のケガについて([月日])
件名:本日のケガについて([月日])
[保護者名]様
お世話になっております。[クラブ名]の[担当者名]です。先ほどはお電話にて失礼いたしました。
本日[時刻]ごろ、[場所]で[活動]中に、[事実]があり、[部位]に[様子]が見られました。
[職員名]が[手当の内容]を行い、[時刻]に[連絡方法]でご連絡しました。現在の様子は[ ]です。
ご不明な点は[連絡先]までお知らせください。

できあがるもの
名前と事実を人が入れる、お知らせ文の型です。

注意点
症状の診断、救急要請の要否、過失や補償の判断はAIにさせません。国への報告対象の重大事故は、死亡、意識不明、治療に30日以上を要する負傷・疾病などで、クラブから市町村・都道府県を経て国へ報告します。国への報告期限は、応急処置や保護者への連絡を待たせてよいという意味ではありません。名前を外した下書きは、正式な事故報告書の代わりにもなりません。出典こども家庭庁・文部科学省「教育・保育施設等における事故の報告等について」

5.感染症のお知らせを下書きする

現場の場面
クラブ内で感染症の報告があり、保護者全体へ知らせる場面です。学校保健安全法の出席停止は学校の制度で、学童にそのまま当てはまるとは限りません。運営指針は、感染症の情報収集、必要に応じた市町村・保健所等との連絡、あらかじめ対応方針を定めて保護者と共有することを示しています。登所の可否と再開の条件は、クラブの規則と自治体・保健所の指示で決めます。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:感染症の全体周知】
次の決定事項を、保護者向けの周知文にしてください。
感染症名:[ ]/クラブの対応:[手洗い・換気・消毒など]/登所の扱い:[クラブの規則・自治体の指示のとおり]
患児が分かる情報は書かないでください。「発症から何日なら登所できる」という基準は、決定事項に書かれていなければ書かないでください。
元の情報を変えないでください。分からない所は[要確認]と書いてください。送信・公開・登録はしないでください。
✉ 返信例文|[感染症名]についてのお知らせ([月日])
件名:[感染症名]についてのお知らせ([月日])
保護者の皆さま
クラブ内で、[感染症名]の報告がありました。個人が分かる情報は、お知らせしていません。
クラブでは、[対応]を行っています。ご家庭でも、お子さまの体調に変化があれば[連絡方法]でお知らせください。
登所の可否と再開の条件は、[クラブの規則/自治体・保健所の指示]に従います。ご不明な点は[連絡先]までお知らせください。

できあがるもの
患児が分からない形の全体周知文です。

注意点
保健所等の指示を確認してから依頼文に入れてください。AIに登所の基準を考えさせないでください。

6.苦情・ご意見への一次返信を下書きする

現場の場面
保護者から不満や意見が届き、最初の返信を出す場面です。運営指針は、苦情の相談窓口を明確にし、受付担当者・解決責任者などの体制と手順を整えて、迅速・誠実に対応し改善につなげることを求めています。一次返信の役割は、解決ではなく「受け止めて、次の連絡を約束する」ことです。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:苦情への一次返信】
次の内容で、一次返信の文面を作ってください。
受け取った内容:[ご連絡の内容を1文で言い換えたもの。個人が分かる情報は入れない]
入れる要素は、お礼、不安をかけたことへのお詫び、確認中であること、次に連絡する日時です。原因の断定、責任があるかどうかの判断、補償の約束は書かないでください。
元の情報を変えないでください。分からない所は[要確認]と書いてください。送信・公開・登録はしないでください。
✉ 返信例文|ご連絡へのお返事([クラブ名])
件名:ご連絡へのお返事([クラブ名])
[お名前]様
このたびは、[ご連絡の内容]についてご連絡をいただき、ありがとうございます。ご不安な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
いただいた内容は[責任者の役職]に共有し、事実を確認しております。[月日・時刻]までに、[電話/メール/面談]でご連絡いたします。
それまでの間にお困りのことがあれば、[連絡先]までお知らせください。

できあがるもの
受け止めと次の連絡の約束だけを書いた、一次返信の下書きです。

注意点
苦情の原文を貼らないでください。個人や家庭の事情が入ります。責任や補償の判断は、事実を確認した後に責任者が行います。

7.業務日誌の文章を整える

現場の場面
その日のメモを、業務日誌の項目に整える場面です。AIに渡すのは、出席人数や活動の種類など、個人が分からないメモだけです。子どもの様子の観察や個別の記録は、職員が所定の様式に書きます。仙台市の事例も、日報・記録の下書き支援などです。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:業務日誌の整形】
次の箇条書きメモを、業務日誌の項目(出席状況/活動内容/おやつ/連絡・申し送り/安全衛生)に整えてください。
メモ:出席は登録[32]名中[28]名/活動は室内、ボードゲームと工作/おやつ:[内容]/申し送り:エアコンのフィルター清掃を[曜日]に実施予定
元のメモにない内容を足さないでください。分からない所は[要確認]と書いてください。保存・送信・登録はしないでください。
このメモには、児童の氏名・個別の様子・体調やケガの詳細は含まれていません。
項目 整えた例(架空)
出席状況 28名(登録32名)
活動内容 室内活動。ボードゲーム、工作。
おやつ [内容]
連絡・申し送り エアコンのフィルター清掃を[曜日]に実施予定。

できあがるもの
項目ごとに整った業務日誌です。足りない欄は[要確認]として残ります。

注意点
必要な記録を、AIに入れる情報を減らすために省かないでください。正式な日誌はクラブとして必要な情報を適切に残します。

8.活動プログラムの案を10個出す

現場の場面
雨の日の室内など、活動のネタが尽きたときに案を出させる場面です。個人情報が入らないため、最も安全に使えます。

✎ AIへの依頼文
【依頼文:活動プログラムの案出し】
放課後児童クラブで、[雨の日の室内]に、[1〜6年生が混ざる][20名]で、[30分]でできる活動の案を10個出してください。
条件:道具は[教室にあるもの]。静かにできる活動と体を動かす活動を半分ずつ。食べ物は使わない。
各案に、準備するもの・進め方(3行以内)・安全面の注意を1行つけてください。子どもの名前や個別の事情は考えないでください。
案(出力の例・一部) 進め方 安全の注意
新聞紙タワー 新聞紙とテープでグループごとに高いタワーを作る 椅子の上に乗らない
ジェスチャーゲーム お題を体で表し、当てる 走り回らない広さを確保
折り紙の動物園 折り紙で動物を作り、机に並べる はさみの本数を確認
ペットボトルボウリング 空のボトルを柔らかいボールで倒す ボールは軽いものにする
紙コップ積み競争 制限時間内に高く積む 拾うとき頭をぶつけない
ストロー的当て 丸めた紙を的に飛ばす 顔に向けない・口に入れない

できあがるもの
条件に合う案の一覧です。上は一部を示した例で、実際の出力は毎回変わります。

注意点
採用するかどうかは職員が決めます。子どもの意見、年齢、アレルギーや個別の配慮、職員の配置を踏まえて選び直してください。

小さく始める4ステップ

小さく始める4ステップ
STEP
ルールを決める

使ってよいAIと入れない情報を、運営責任者が決めて職員に伝える

STEP
おたよりで試す

個人情報が入らない予定表だけで、来月のおたよりを下書きさせる

STEP
人が直す

日時・金額・名前を元の資料と見比べ、修正した点を記録する

STEP
広げる

行事案内・日誌・活動案へ広げ、警報やケガの連絡は人が先に動く手順のまま使う

その他の使いどころ

使いどころ 使い方 確認すること
保護者向け案内の多言語化 確定した案内文の翻訳の下書き 誤訳がないかを読める人が確認する
長期休業の時間割のたたき台 日程・時間帯の条件から案を出す 職員の配置と開所時間の確定
職員向けマニュアルの下書き 決まった手順を読みやすく整える 手順が運営指針・条例と合っているか

入退室のICカード管理のように、AIでなく仕組みで解決する領域もあります。これは「ICT化」で、文章を作る生成AIとは別の話です。

AI-LEAPの無料相談でできること

相談でわかること
・御社の(学童の保護者連絡)で、最初に自動化すべき業務
・ChatGPTやClaudeなど既存のAIで足りるか、専用の仕組みが要るか
・かかる期間と費用の目安

相談の進め方
・オンライン30分・無料
・当社で実際に動いている画面をお見せします
・秘密保持契約(NDA)にも対応します

無料相談のご案内。御社の業務のどこにAIを入れれば数字が動くかを30分で整理します

どのAIを使うか|ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotを同じ軸で比べる

文章の下書きなら、主要な生成AIのどれでも試せます。選ぶときの軸は、入力内容が学習に使われるか、年齢条件、料金の3つです。以下は公式ページに書かれている内容で、料金は米ドル表示のまま掲載します(円換算はしていません)。日本での請求額や税は購入画面で確認してください。

サービス 無料の範囲 個人向け有料の例 組織向けの例 入力内容の学習への利用
ChatGPT Freeあり Plus:$20/月 Business:年払い$20/ユーザー/月、月払い$25(2ユーザー以上) 個人向けは改善に使われ得る。設定で停止できる。Business等は原則として既定で使わない
Claude Free:$0 Pro:月払い$20、年払い$200 Team Standard:年払い$20/席/月、月払い$25 個人向けは改善を許可した場合に使われ得る。設定で停止できる。商用サービスは既定で使わない
Gemini 無料で利用可 Google AI Pro:$19.99/月 Workspace Business Standard:年払い$14/ユーザー/月 個人アカウントはKeep Activityが既定でオン。オフにすると以後のチャットは学習に使われない。Workspaceは許可なく組織外の学習に使わない
Microsoft Copilot 無料のCopilotあり Microsoft 365 Personal:$9.99/月(Office等のセット) Microsoft 365 Business Standard with Copilot:$23.50/ユーザー/月 新しい個人向けCopilotの扱いは公式ページで個別に確認。企業データ保護の対象では基盤モデルの学習に使わない

年齢条件は、職員が使う前提でも確認します。ChatGPTは13歳以上で、18歳未満は保護者の許可が必要です。Claudeの個人向け規約は18歳以上、新しい個人向けCopilotは原則13歳以上です。Geminiの個人アカウントはFamily Linkを通して保護者が許可できる場合があります。子どもにAIを使わせる推奨ではなく、職員の利用の話です。

無料で足りる場面:おたよりの予定表や活動案のように、個人情報を入れない文章づくりです。有料・法人向けを検討する場面:クラブとして職員が継続して使い、入力内容の扱いを管理したいときです。学習に使われないことは、保存されないこと、外部に送信されないこと、人が確認しないことと同じではありません。法人向けの契約でも、児童の情報を自由に入力してよいことにはなりません。

おたより・警報時の連絡・ケガのお知らせ・苦情への一次返信などの保護者連絡の文例と、職員向けの生成AI利用ルール・入力NG早見表を1冊にまとめた無料資料(Word版つき)もお使いください。

無料資料「学童・放課後児童クラブ 生成AI活用 例文・ひな形集」をダウンロード

入れてはいけない情報の線引き表|児童の個人情報を守る

安全に使うための5つの確認

個人情報保護委員会は、生成AIに個人情報を含む入力をする場合、利用目的の範囲内かを確認し、入力した個人データが機械学習に使われないこと等を確認するよう注意喚起しています。以下は、法律がすべてを一律に禁止しているという意味ではなく、クラブのルールとして決めておく線引きの案です。出典個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」

情報の種類 判断 具体例と代わりにすること
児童・保護者・職員の氏名、住所、電話、メール、名簿 入れない [ ]の欄にして、文章ができてから人が入れる
顔写真、面談の録音、学校名+学年+日付 入れない 組み合わせで本人が分かる。一般的な活動の内容だけを文章にする
診断・服薬・障害・医療的ケア、病歴を含むアレルギーの情報 入れない 要配慮個人情報に当たり得る。特定の子の情報は使わず、一般的な確認項目の型を作る
離婚・経済状況・虐待の疑いなど家庭の事情、保護者の個別の相談 入れない 受け取ったことを伝える返信の型だけを作る
ケガの状況(誰が・いつ・どこで・どうなったか) 入れない 人が事実を記録し、AIには文面の型だけを作らせる
個別の支援方針、面談記録の原文 入れない 職員が所定の様式に書く
苦情の原文、職員の評価、契約書、IDやパスワード 入れない 公開してよい情報と、作る文章の目的だけを渡す
行事の日程・持ち物・全体の人数・一般的な注意事項 入れてよい 確定した情報だけ。未確定の金額や条件は入れない

要配慮個人情報は、個人情報保護法で病歴や障害などを含む個人情報とされています。アレルギーは病歴や診療の情報を含む場合があるため慎重に扱います。一方、「家庭状況」のすべてが自動的に要配慮個人情報になるわけではありません。個人情報の保護や秘密の保持は必要です。

「A児」「1年生の男の子」への置き換えだけで、個人が分からなくなるとは限りません。学校名・学年・日付・珍しい出来事の組み合わせで、本人が分かることがあります。置き換えたからよい、とは考えず、迷ったら入れずに運営責任者へ相談してください。

職員向けの利用ルールを作る5つのポイント

CHECK
使ってよいAIを決める

クラブが承認したサービスとアカウントを明記し、個人契約への業務情報の持ち込みの可否を決める

CHECK
入力禁止を具体的に書く

氏名だけでなく、写真・音声・病歴・障害・家庭の事情・苦情の原文も挙げる

CHECK
出力の確認者を置く

おたよりなどの公開前チェック担当と、事故・感染症・苦情の責任者を決める

CHECK
記録を残す

使った日・業務・使ったAI・確認者を残し、設定や規約が変わったときも見直す

CHECK
間違えたときの連絡先を決める

誤入力・誤送信に気づいたら運営責任者へすぐ伝え、報告した職員を責めない

これらは法定の様式ではなく、クラブの運用として定める案です。国のこども分野の「生成AIの導入・活用に向けた実践ハンドブック」も、人が最終的な判断と責任を担うこと、個人情報や学習利用、契約条件を踏まえた運用を示しています。義務を定めたものではなく参考資料です。

放課後児童クラブの制度と補助|2026年の動きを確認する

制度は「国の基準」と「市町村の条例」に分かれます。児童福祉法第34条の8の2は、市町村が条例で設備・運営基準を定め、事業者がそれを守ると定めています。国の基準は、支援の単位ごとに放課後児童支援員を2人以上(その1人は補助員で代えられる)、支援の単位の児童数をおおむね40人以下としています。実際の配置は所在地の条例で確認してください。AIは職員の配置の代わりにはなりません。出典e-Gov法令検索「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」

制度・補助 確認できた内容 クラブでの見方
ICT化推進事業(令和8年度) 連絡帳の電子化、オンライン会議・研修の環境、多言語翻訳機などを、市町村が実施する場合に国・都道府県・市町村が各3分の1を負担。交付要綱の基準額は、システム導入とオンライン研修で500,000円、翻訳機等で150,000円(いずれも1支援の単位当たり) まず市町村の担当課に、実施の有無と申請の条件を確認する。生成AIの利用料が対象になるかは、公式資料では確認できていない
放課後児童支援員の資格要件の改正 令和8年内閣府令第90号が2026年10月1日に公布され、原則2027年4月1日に施行。こども家庭ソーシャルワーカーなどが基礎資格に加わる。認定資格研修の修了は引き続き必要 公布済み・施行前。所在地の条例の改正状況を確認する
こども性暴力防止法(日本版DBS) 2026年12月25日施行(2026年10月21日時点では施行前)。条文上、放課後児童健全育成事業は認定制度の対象事業に位置づけられている 運営形態によって扱いが違うことがある。こども家庭庁の案内と自治体で確認する

金額は補助の基準額で、申請すればすべてのクラブが受け取れる制度とは確認できていません。「Claudeなどの導入に補助が出る」とは言えない点に注意してください。出典こども家庭庁「子ども・子育て支援交付金の交付要綱」ほか

学童での生成AI・ICTの公的事例

公的な資料で確認できた学童の事例は次のとおりです。いずれも使われた製品名は公表されておらず、効果の数字は発表者の言葉のままです。

事例 対象業務 発表者が述べる範囲
仙台市(生成AI) 日報・記録作成の下書き、面談記録の構成補助 報告書の均質化・迅速化に一定の効果があったと報告。削減時間などの数字は確認できていない
磐田市(生成AI) 放課後児童クラブの利用案内の概要説明動画 読み上げや表現に不自然な部分があり得るため、正式な利用案内も確認するよう案内している
羽村市(ICT・生成AIではない) ICカードによる登降所通知、保護者との連絡 電話応対の時間が導入前比56.7%削減、登降所管理が50.6%削減と報告。測定条件は確認できないため、他のクラブでも同じ割合になるとは言えない

仙台市は、こども家庭庁の「放課後児童クラブDX推進セミナー」(令和8年9月)で報告しています。申請のオンライン化の成果を、生成AIの成果として読み替えないでください。出典こども家庭庁「放課後児童クラブDX推進セミナー」資料

ここまでの内容を、そのまま書き換えて使える形にまとめた資料があります。「学童・放課後児童クラブ 生成AI活用 例文・ひな形集」(無料・PDF)をダウンロード →

任せる仕事と人が決める仕事|育成支援と事故の判断は人

AIに任せる仕事と、人が決めること

AIが書けるのは、与えた材料を文章にすることです。子どもを見て、危険を察して、保護者の気持ちに寄り添うことはできません。育成支援(子どもと過ごす時間そのもの)、ケガや事故の初動、保護者への最終的な回答、職員の配置、個別の支援方針は、人が行います。

AIの文章は、日時・金額・名前・事実を元の資料と見比べ、承認してから配ってください。「心配ありません」「まもなく解除されます」のように、決定や事実にない文が足されていないかも見ます。AIの意見は「1つの意見」として参考にし、決めるのは職員です。

職員の話し合いに「1つの意見」として使う

育成の進め方を話し合う場面で、AIに一般的な論点や関わり方の例を出させ、職員の意見の1つとして並べる使い方もあります。ただし、特定の子どもの情報は入力せず、「小学校低学年が、放課後の自由遊びでもめやすい場面」のような一般的な問いに限ります。結論は職員の話し合いで決め、AIの案をそのまま方針にはしません。

AI担当者を1人決める

職員ごとに使い方が分かれないよう、AIの設定・規約の確認、利用記録の点検、職員への案内を担当する人を1人決めておくと、ルールが続きます。担当者は運営責任者が任命し、判断が必要なことは責任者に戻します。

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学童のAI活用でよくある7つの質問

子どもの名前を入れなくても、個別の連絡文は作れますか?

作れます。名前の欄は[お子さま名]のままにして、文章ができてから人が入れます。ケガのお知らせのように事実が必要な部分も、人が入れてください。

ベテランの支援員がAIに反対しているときは?

育成支援は任せず、事務の下書きだけに使うことを伝えます。個人が関係しないおたよりや活動案から試し、直した量と時間を一緒に確かめる進め方が穏やかです。

無料のAIで足りますか?

個人情報を入れない文例づくりや活動案なら、無料のサービスでも試せます。クラブとして継続して使い、入力内容の扱いを管理したいときは、法人向けの契約や設定の確認が必要です。

補助金は使えますか?

国のICT化推進事業は、連絡帳の電子化や翻訳機などの整備が対象例です。市町村が実施する場合の事業で、生成AIの利用料が対象になるかは公式資料で確認できていません。市町村の担当課にご確認ください。

どのAIを使えばよいですか?

主要なサービスは、入力内容の学習への利用、年齢条件、料金が違います。クラブで承認した1つに決め、設定と規約を確認してから使います。

AIの文章は、そのまま配ってよいですか?

配らないでください。日時・金額・名前・事実を人が確認し、承認してから配ります。ケガ・感染症・警報・苦情は、人が先に対応を決めます。

パソコンが苦手な職員でも使えますか?

おたよりの依頼文をコピーして貼る、という操作から始められます。最初は個人情報が入らない予定表だけを使い、慣れた職員が確認者になるとよいです。

最初の1歩は、来月のおたよりを1本下書きさせること

まず、個人情報を入れずに、来月のおたよりの予定表だけを依頼文に貼って下書きさせてください。日時と持ち物を人が確認し、直した点を記録します。それができたら、行事案内、日誌、活動案へ広げます。効果は事業者により異なり、成果を保証するものではありません。

自分のクラブでどこから始めるか迷うときは、無料相談で整理することもできます。

AI-LEAP

学童の現場のAI活用を、
動く画面から一緒につくります

AI-LEAPは、顧客管理・日程調整などの社内ツールもClaude Codeで内製し、毎日使っています。お客様への開発も同じ進め方で、先に動く画面をお見せしてから要件を詰めます。

陶磁器メーカー(OEM)
顧客管理アプリ
動く画面から設計・開発中
雑貨ブランド(D2C)
SNS・LINE運用
売上データとつないで伴走
大手人材サービス企業
AI開発研修
エンジニア向けに企画から担当

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効果は企業により異なり、成果を保証するものではありません。実績の詳細は実績・導入事例、支援内容はサービス一覧をご覧ください。

参考資料


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この記事を書いた人

株式会社AI-LEAP 代表取締役/AI開発とマーケティングで「売れ続ける仕組み」をつくる

新卒で出版取次大手の株式会社トーハンに入社し、出版社と全国の書店をつなぐ流通の現場を経験。「いい本でも、届け方ひとつで売れ行きが変わる」ことを肌で知る。独立後はフリーランスとして、改良メダカのオンライン販売を自ら立ち上げ、商品の撮影・販売ページ・発送・リピートづくりまでを一人で回した。並行して学生向けにWordPressのサイト制作講座を開き、「やり方を渡して、自分で回せるようにする」教え方を磨く。

その後はEdTech(教育×IT)領域のSaaS企業2社に、いずれも事業の立ち上げ初期から参画。幼児向け学習SaaSの企業ではカスタマーサクセスとして3年間、導入から活用の定着までを支える体制をゼロからつくり上げた。続いて、学校の先生の校務を支援するSaaSの企業でも、立ち上げ期のカスタマーサクセスとして支援の土台を構築。新規事業の最前線で「お客様が使い続け、成果を出せる仕組み」を設計してきた。

2026年、AI-LEAPを立ち上げ、AIを使った開発と集客で「いい商品を持つ会社が売れ続ける仕組み」づくりに取り組む。導入して終わりにせず、数字が動くところまで伴走する進め方は、この2社での経験が土台になっている。

自ら運営するD2C向けWeb集客メディアを30体以上のAIエージェントで4年間運用し、生活雑貨ブランドへの送客成果を21.7倍(2024年の月平均比)に拡大|外資系大手人材サービス企業で、エンジニア向けAI開発研修を企画から一社で担当|雑貨ブランドのInstagram・公式LINE運用、陶磁器メーカーの顧客管理アプリ開発など、食器・陶磁器・漆器・雑貨のものづくり企業を中心に支援

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